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色彩の下

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2007年 10月 30日

緑を造る

午前、夕方展示会場撮影。
13:30神領中学校1年生課外授業。
僕の授業は『水彩絵の具を混色し、「緑色」を造る』というもの。
僕が神山町に来て、色彩の多さを感じ、そのメインカラーとも言える「緑色」を造ってみるという試み。
混色なら緑じゃなくても良いのだけど。。
色が出来たら、4ッ切画用紙一面に塗る。それを時間いっぱい繰り返す。それだけ。

例えば、神山の風景を描こうと思った時に、「山々が緑色だから“みどりいろ”と書かれたチューブから絵の具を出して塗る」のは間違いだと思ったから。
それでは僕達は、「眼で見えている物の近似値として緑色を選択」しているに過ぎないことになる。
小、中学生が通常持っている絵の具の種類は12色~24色で、結局それが作品を制作する際の色味の上限になってしまう。
「自由に描きなさい」と言われて、12色の絵の具を渡されるのと、1000色の絵の具を渡されるのではどちらが自由度が高いかは押してしかるべきだろう。(どちらが良い絵が描けるかとはまた違うだろうけど)
学校に貼り出される絵の色味が似通ってしまうのは、色彩選択の上限値の低さにある。
それならば、混色によって自分にベストな緑色を作っても良いかと思った。

自分が緑色だと思えば、何を混ぜても構わないし、「緑色っぽい塗り方をして」とも言ってあるのでただ塗るだけと言えども混乱したと思う。緑っぽいって何だろう?僕も解らない。
また、大きく塗料を作成し、大きく塗るという作業は通常あまりやらないので大きな運筆を体験出来たかも。
中学生はもうテクニックが高く均一に塗りがちだったので、途中から利き腕禁止令を出す。
一人頭4~5色の塗られた紙が出来上がる。
結局ジャクソン・ポロックや白髪一雄も発生した。

ただ混ぜて塗るだけの作業なのだが、「もう少し青だな」とか、「ちょっと違うな」と言うような会話が聞こえ、それはやはり自分の思う緑色が自分の中にあり、それに照らし合わせる作業をしているのだと感じた。
また、2枚3枚と作業するうちに自分なりにストレスを感じて凝りだすので、そこに個々人が面白味を見出す基準が発生するような気がする。

出来あがった100枚近い紙は体育館に並べて貼り出し、色の観え方等について講義する。
同じ色が全く無い100色の緑色。

by uchiumiinfo | 2007-10-30 23:59


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