人間の味覚の特徴として、スペクトラム受容というものがあるそうだ。
スペクトラムとは帯の意味で、単体ではなく、似ているけれど少し違う物を同時に感じる際に生じる立体的な感覚のことを指すという。
自然で造られた食物をとる際と、化学生成した同じ味の食物をとる際とで、成分が同じでも全く違う味わいを舌は感じられる。
それらは、歯ごたえや色や香りなども取り込み、複雑さを増す。
美術も個々の表現とか、同時代の作品群とか、1点ずつみるだけでなく、イロイロな解釈で受容することでより複雑に味わえる。
一日は短い。
一日で出来ることは少ない。