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色彩の下

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2010年 07月 27日

asb

何かの落語を聞いていて、こんな感じの台詞があった。
「商人には商人の学問、庭に庭師の遊びが随所にある」

商売で成功した旦那が、一仕事終わった自宅の庭を見て庭師に言っていたのだと思う。
落語に出てくる遊び人は、なぜか「腕が確か」な人が多く、それが、酒におぼれたりしてして境遇が悪くなる。
その庭師の腕に惚れている旦那は、その腕と、その腕からはみ出す遊びを楽しむ。
遊びというのは、技術がしっかりしている前提があり、そこになにかしらのはみ出しがある部分をさす。
子供の遊びでも、例えば「鬼ごっこ」という遊びのルールがあり、まず、それを覚える楽しさから、さらにそのルールからはみ出す楽しさに移行する。
影踏み、色オニ、高オニ、泥警などは、鬼ごっこの基本ルールからのはみ出しが派生した物のような気がする。
はみ出し方のセンスにより、ローカルルール等も多いのはこの為だと思う。

ルールの前は遊びというよりは運動とか、気持ちのようなまとまらない物で、ルールを得る事でそれらも発見できて、さらに展開できるのだと思う。
「どう遊ぶか」は「どうルールを理解するか」の上に乗っかっている。
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by uchiumiinfo | 2010-07-27 23:59


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