色彩の下

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2015年 05月 06日

pace

2014年7月1日に集団的自衛権の行使容認が閣議決定されました。
それに伴い、美術評論家の土屋誠一さんが美術側からのアプローチをするべきではないかとツイッター上でつぶやかれました。
それに賛同した作家、評論家によって、「反戦――来るべき戦争に抗うために」展が東京都世田谷区のSNOW Contemporaryにて開催されました。
それらを時系列でみると、
7・1 集団的自衛権行使容認
同日 土屋誠一氏反戦展を提案
7・31 「反戦――来るべき戦争に抗うために」展 展覧会呼びかけ
8・13 参加表明締め切り
8・14〜15 賛同者、展示会場、展覧会会期の連絡
9・25(木)〜29(月) 展覧会
という流れでした。

状況やメッセージなどをより強く打ち出す為にはスピード感が欠かせない要素なので、展覧会が出来上がるまでの速度と勢いはこれで正解なのだと思います。
現に、この展覧会は短い会期と行き易いギャラリーではないにもかかわらず900名を超える来場者を記録しました。
僕は「weapon」という新作作品を展示させていただきました。
作品画像

しかし、僕の作品はある程度時間をかけて絵の具を置いてゆく手法で描いているので、会場やサイズが決定してから、展示をするまでの約40日間で新作を描くのはかなり厳しい状況となりました。
他の展覧会や納品の制作もありますし、「旧作でも良い」という事でしたが、僕の制作が元々メッセージ性の薄いものなのでぜひとも新作を造りたいと思っていました。
僕の制作は作品の案をいくつか出して、それを精査しながら具現化してゆくのですが、当初の第一案の作品は作品の最低限のサイズや制作の手間から断念せざるをえませんでした。
そこで、次点の案である「weapon」を制作しました。
ただ、第一案である作品も制作したいと考えており、パネルの作成等も同時にして、他の制作の合間々々に仕事をしていました。
展覧会から7、8ヶ月ほどかかりましたが、一応完成したので掲載します。
f0082794_1559319.jpg

pace/h1050×w2200mm/2015/油彩・キャンバス/photo:Ken KATO

平和を求める意思を表示する旗、平和の旗(la bandiera della pace)より制作しています。
僕が扱う「色」自体に意味はありませんが、ある状態や並び方になった時にそれはメッセージとなりえます。
平和な時にしか絵を眺める事はできません。
作家は平和を求めるしかないのではないかなと思っています。
#反戦なう
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by uchiumiinfo | 2015-05-06 23:59