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2007年 10月 31日

森の構造

8:30~神領小学校1・2年生課外授業(1,2時間目)。3・4年生課外授業(3,4時間目)
昨日と同じ内容の授業を今度は小学生対象で行う。
午前中全て授業ってキツイ。

まず小1・2。
体育館の中に大きなシートが敷かれ、子供達が並んでいて変な景色。
紙皿に絵の具と水を入れてどんどん混ぜる。
なぜか絵を描きながら塗ってゆく子が多い。
ただ塗るのって難しいのだろうか??きっかけを作りながら塗るのかな??
小学校低学年がどれ位、何が出来るのか全く解らない。
皆マジメにやってくれて良かった。
「黄色と青じゃない色をまぜても緑は出来るよ~」と言ったら「え~ウソだ~!」という反応になり面白かった。

小3・4.
取りあえず始まってから、最初に塗る子がなかなか出なかった。
周りを見て、誰かが始めるのを待っている様な牽制している時間があり、1・2年生と違うのだと感じる。
塗り方にも凝るし、5色6色と沢山の色を混ぜる子が多かったように思う。
そして、「この色でいいの?」と何度も聞かれた気がする。
金銀が好きね。
1・2年生と3・4年生は理解度が全く違う。
そして、ここから3年経つと昨日授業をした中学生になる。
頭で時系列に並べると多きく飛躍してしまう程人間って変化する。

出来上がった紙は授業を重ねるたびに多くなるので、最終的には300枚を超える緑色が出来上がった。
中には白や茶色に見える色もあるが、それは関係性の中のものであったりもするし、また、それをふまえても壁に展示された数百の緑色の中のビジョンの中では緑色としか言いようの無い物だ。
何より、神山町を囲む「山々の緑色」の構造はこの様な形をとっているし、校庭で何枚かちぎった草花の葉っぱは同じ色では無い。

その構造は僕が絵を描く際にも使用しているし、またそれを見直す良い機会になった。


給食を4年生の教室で食べる。
4年生はTVアニメのナルト疾風伝に夢中だ。
帰る際には「先生、先生」ともみくちゃにされた。

午後は徳島市内に食の交流買出し。
吉野川沿いでボンヤリした。

18:00から作家自主企画「ミッドナイト・エキシビジョン」
ヴォーンの作品も僕の作品も夜中外光が入らない状態も面白いので、突発的に企画された夜間展覧会。
ヴォーンの展示はハロウィンでもあるので仮装で観る。
僕は何も持っていないので顔にペイントされる。
僕の展示は寄井座の中にこたつを4脚持ち込んで蜜柑や酒を飲みながらだらだら観る。
酒を飲んだり、会話したり。それらがメインで行われ、後天的に作品が見えてきても構わないと思う。
僕の作品はむしろそうある様に造っているとも言える。

コタツの中で寝転びながら、落とした照明の中で、じんわり自分の作品を観ている。
とても不思議な感じがした。
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by uchiumiinfo | 2007-10-31 23:59
2007年 10月 30日

緑を造る

午前、夕方展示会場撮影。
13:30神領中学校1年生課外授業。
僕の授業は『水彩絵の具を混色し、「緑色」を造る』というもの。
僕が神山町に来て、色彩の多さを感じ、そのメインカラーとも言える「緑色」を造ってみるという試み。
混色なら緑じゃなくても良いのだけど。。
色が出来たら、4ッ切画用紙一面に塗る。それを時間いっぱい繰り返す。それだけ。

例えば、神山の風景を描こうと思った時に、「山々が緑色だから“みどりいろ”と書かれたチューブから絵の具を出して塗る」のは間違いだと思ったから。
それでは僕達は、「眼で見えている物の近似値として緑色を選択」しているに過ぎないことになる。
小、中学生が通常持っている絵の具の種類は12色~24色で、結局それが作品を制作する際の色味の上限になってしまう。
「自由に描きなさい」と言われて、12色の絵の具を渡されるのと、1000色の絵の具を渡されるのではどちらが自由度が高いかは押してしかるべきだろう。(どちらが良い絵が描けるかとはまた違うだろうけど)
学校に貼り出される絵の色味が似通ってしまうのは、色彩選択の上限値の低さにある。
それならば、混色によって自分にベストな緑色を作っても良いかと思った。

自分が緑色だと思えば、何を混ぜても構わないし、「緑色っぽい塗り方をして」とも言ってあるのでただ塗るだけと言えども混乱したと思う。緑っぽいって何だろう?僕も解らない。
また、大きく塗料を作成し、大きく塗るという作業は通常あまりやらないので大きな運筆を体験出来たかも。
中学生はもうテクニックが高く均一に塗りがちだったので、途中から利き腕禁止令を出す。
一人頭4~5色の塗られた紙が出来上がる。
結局ジャクソン・ポロックや白髪一雄も発生した。

ただ混ぜて塗るだけの作業なのだが、「もう少し青だな」とか、「ちょっと違うな」と言うような会話が聞こえ、それはやはり自分の思う緑色が自分の中にあり、それに照らし合わせる作業をしているのだと感じた。
また、2枚3枚と作業するうちに自分なりにストレスを感じて凝りだすので、そこに個々人が面白味を見出す基準が発生するような気がする。

出来あがった100枚近い紙は体育館に並べて貼り出し、色の観え方等について講義する。
同じ色が全く無い100色の緑色。
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by uchiumiinfo | 2007-10-30 23:59
2007年 10月 29日

寄井座タイトル

9:00神領小学校4年生。寄井座に来る。
14:00徳島県議会議員御一行。寄井座に来る。
15:30神山東中学校。寄井座に来る。
一日解説していた。

大粟山山中にある歴代KAIR作家の野外インスタレーションを観る。
神山に来てほとんど制作していたので、まだ全てを見ていなかった。
日本国内でこの量の野外インスタレーションをまとめて観られる場所はそうそう多くないと思う。
アートマップもあるので、近所の方は観てみると良いです。
山中でタイヨウという犬に遭遇。
ワンワン吠えるから踵を返すと、散歩してくれるのかと勘違いしてついて来た。

夕食後保育園跡で卓球、室内サッカー。

寄井座の作品タイトルは「仰望の色」ギョウボウノイロ。
寄井座は元劇場なので、舞台を観せる為の構造になっている。
建物に入って客席に入ると、舞台の正面に体があるという状態になる。
つまり、僕の作品の真正面。真ん中に体が置かれた状態で作品とファーストタッチをする。
これは意外と珍しい事で、ギャラリーも美術館も展示空間の正面壁に体が向かうには空間の横から、もしくは正面壁と対峙する壁の端に入り口がある事が大半である。
だから、本当の正面に体を置くには、体が正面になるまで移動せねばならない。
ところが、寄井座は作品まで20m位あるとは言えどもいきなり正面に体が置かれるので、それ特有の体の動きが為される様に思った。
そこで、仰望というタイトルになったのだが、人は美しい遠景を眺める際、背筋を伸ばして体を律するような姿勢をするのではないかと思った。
「仰ぎ望む様な姿勢を強いられる展示状況だな」と感じたので、「仰望の色」です。

仰望の色の英語タイトルはヴォーンがつけてくれた。
「eye opener」アイ・オープナーというタイトル。眼を見開かせる物という意味。カッコイイので即採用。
なぜヴォーンがタイトルを着ける事になったかと言えば、元はヴォーンから自身の作品のタイトルをつけてくれと頼まれたから。
ちなみにヴォーンの作品は「生活は川になり また、生活は川になる」というタイトルです。
僕が自分の作品に使用する言葉とは違うアプローチで10個のタイトルを造り、その中から彼女が選択しました。
僕が使うに使えない言い回しや文字選択を考える機会になって色々考えさせられた。
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by uchiumiinfo | 2007-10-29 23:59
2007年 10月 28日

ツアー

10:00KAIRのアートツアーに参加。アートツアーとは、レジデンスの作品を作家解説も含んで周るツアー。
ぞろぞろと寄井座に人が流れてゆく様はとても不思議。
僕が寄井座制作する間、支えて下さった近所の方々も喜んでくれた。
ただ、どんな作品も沢山の人並みの中では見え難くなってしまうので、改めて一人で観に来て欲しいなぁ。。贅沢?

同じ神山町内で国文祭イベントとして行われた「棒突き」のイベント会場にて祭飯をヴォーンと食べる。
残念ながら棒突きは観られなかった。棒突きは、大人数で丸太に繋いだロープを引いて上空に飛ばし、地面を固める昔ながらの作業を競技化(形式化かな)したもの。デカイ丸太が真っ直ぐ飛ぶ様は壮観らしい。
神山時間で作られるたこ焼きはとてもゆっくりしていて、今日時間に追われている僕達には忍耐が必要だった。

「忍耐」はヴォーンが作品展示をしている城西高校神山分校の武道館に掲げられている看板にある文字で、忍耐・no angryがいつの間にか僕達の合言葉になっている。
no angry is happy life.

13:00アートシンポジウム。
人前で話すのは緊張する。
対談形式では、自分の発した意見が僕だけの意見なのか、作家達の意見なのか、壇上にあがる全員の意見なのかの線引きが難しいと思った。

神山町上角地区で行われた「街道物見遊山」も少し見る。地域の家々にのれんと美術展示がある催し。

夕食は大量にもらってきた野菜を鍋にする。iMac2台分位の水菜やほうれん草。今日はウサギの様に食べる。
鍋後の雑炊を「ジャパニーズパエリア」としてヴォーンにあげたら「これはパエリアじゃない」って。
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by uchiumiinfo | 2007-10-28 23:59
2007年 10月 27日

アメゴ

10時前に芳名帖と見取り図を用意して、展覧会スタート。
本当に駆け足でここまで来たので、頭を整理する余裕が無い。
ヴォーンの作品をじっくり鑑賞。
彼女の作品はワラによって滝(雨乞いの滝)と川(鮎喰川)を模したインスタレーション。
ヴォーンは驚異的な粘りを見せて作品の質を上げていった。
とても尊敬すべき作家だと思う。
夕飯はタコビンさんによるアメゴ(川魚)パーティー。
熊の様に魚を食べた。
夜中は久しぶりにゆっくり出来た。
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by uchiumiinfo | 2007-10-27 23:59
2007年 10月 26日

押し上げる作業

8:30.看板制作。
11:00.神領小学校アトリエ訪問。
まだ展示が終わっていないが、作品の説明や質問に答える。
寄井座についての質問に対しても軒並み答えられたので、毎日寄井地区の方々と会話をしていた成果があるなと思う。
寄井座大掃除。
お借りしていた道具、大量の画材とゴミを移動する。
道具類が移動された宿舎が大変な事になる。
レジデンススタッフが事故る。
幸い大事には至らなかったが、不愉快すぎてイライラする。
身の回りに起こる不幸は大嫌いだ。当たり前か。。
17:00食事に誘われていたので顔を出す。
20:00国文祭の前夜祭として催されたコンサートに顔を出すが、まだ寄井座の作業が終わらない状態でゆっくり音楽を聴いていられなかったので、退席して作業。
夜中に何度も宿舎と寄井座を移動する僕に周りの皆が気遣ってくれる。
神山で出合った仲間はイイ奴ばかりだよ。
深夜に掃除掛けも終了。
あまりにギリギリに作業が終わると言うのは、本当はとても恥ずかしい事だと思う。
スケジュールがキツ過ぎた。反省します。
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by uchiumiinfo | 2007-10-26 23:59
2007年 10月 25日

消えない明かり

8:30。看板制作。
10:00。日曜日のシンポジウム打ち合わせ。
12:00。ミヤギさん宅にうどんを食べに行く。3日間で10玉食べたので、皆勤賞とうどん好きの称号をもらう。
2階席に上がる為の階段が設置される。
会場が一望できるし、作品が多角的に見えるので断然良い。嬉しい。
午後は照明の設置。
ハヤブチ君が手伝いを買って出てくれたので、僕は寄井座の窓を塞ぐ作業に没頭。
脳が止まった頃に、タコビンさんからアオリイカの刺身を差し入れで頂く。甘い。
深夜までドリルの音をガンガンさせてしまって申し訳無い。
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by uchiumiinfo | 2007-10-25 23:59
2007年 10月 24日

眼と絵

展示会場の看板を制作しに、センターオープンの8:30からパソコン作業。

3時。神領小学校、神山中学校に課外授業の打ち合わせに行く。
KAIRのスケジュールの一環で、地元小中学校との授業をする事になっている。
僕のやる事が子供にとって面白いのか不安。
というか、僕自身「制作する事」に100%の面白味を求めていないのよね。

ミヤギさんと照明の打ち合わせ。
寄井座には全く照明が無いので、照明を置く位置や、使用するライトの色まで自分で確認できるので勉強になった。
色温度によってタングステンライトも大分違うのね。

夜中、仮の照明で作品を観ながらぼんやりする。
絵を見ながらただ居る事は贅沢な時間だと思う。
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by uchiumiinfo | 2007-10-24 23:59
2007年 10月 23日

うどん

午前中はゆっくりした。
お昼に神山町内の山中にあるミヤギさん宅に「さすらいのうどん職人」がやってきて3日間限定うどん店をオープンさせていたので食べに行く。
かなりおいしい。
寄井座で作業していたらヴォーンが来たので、夕飯もミヤギさん宅でごちそうになる。
ミヤギさんの家は築50年の民家で、昔ながらの生活をされている。
とてもゆっくりと時間が流れている。
つい留まってしまうが、寄井座でまた制作に戻る。
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by uchiumiinfo | 2007-10-23 23:59
2007年 10月 22日

山越え

寄井座で作業。
神山の下分保育園跡にて、国文祭中に神山町上角地区で催される「のれん」の展示を観る。
40枚以上ののれんを観るのはなかなか壮観。
作品を設置して少し気が抜けていたので、フラフラ出歩く。
大壷の滝を見る。曇りだったので色が鈍かったが美しかった。鹿が山道脇に居た。
隣町のホームセンターで塗料等を買い揃えて食事をとる。
展示完成に向けての最後の買い物。
徳島は地形が複雑な為に、1日の移動距離で見られる物の差がファンタジーです。
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by uchiumiinfo | 2007-10-22 23:59