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色彩の下

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2007年 12月 07日

受け皿

「お笑い芸人だったら笑わせてみろ!」というお笑い外の人間からの野次に、「あーやってやるよ!」と芸人が答えて、笑わせられないという流れをTVでよく目にするのだが、これは根本的に笑うことに関しての解釈が間違えている。(それも含めて1パックなんだけどね。)
笑いのような反射や感情は、受け手のもつ受け皿の問題で、必ずしも芸人の問題では無い。
笑えないという人はその芸に笑う受け皿が無いだけで、どんなにツマラナイ事を言っても受け手に受け皿があれば成立する。(笑わせろって言う時点で空気が壊れているから受け皿がかなり無くなっているんだけれど。)
それをある程度考慮して、芸人側も芸の種類を選択したりするのだと思う。
笑うつもりの無い人を笑わせるのは無理だろう。
芸人の芸の選択が完全に間違えている可能性もあるけれど。

美術作家だって作品の間口と自身が出来る事をある程度天秤にかける事になると思う。無意識でも。
鑑賞者の受け皿が偏っていれば、当然偏った表現しか観る事が出来なくなる。
化学反応みたいにお互いに要素がないと反応しないよ。

by uchiumiinfo | 2007-12-07 23:59


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