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色彩の下

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2006年 09月 21日

5cm

作品の大きさを5cmにしている理由を言わないと、パネルが一番自由に変形できる理由が解りにくいと思って記述。

作品を観るには、絵画とパネルと空間があると(多分どこかで)書いた。
絵画自体はあまり変化させる事は出来ない。
厳密にはいくらでも変化出来るが(例えば画材を変える、線を引く等)、現状の僕はあまりそこまで手がまわらない。
そして空間もあまり変化させられない。
柱を造ったり、壁を抜いたりはあまり現実的ではない。
ならばパネルが最も自由に変化させられる部分だと思う。

空間にほぼピッタリな大きさはそれならば理解出来るが、5cmの作品はどうか?
これは、僕の絵画に対する線引きも絡む話なのだが、5cm位からこれぞ「絵画」という感じがするのである。
この作品を初めて作ったのは2002年のART SPACE LIFEなのだが、この時は3cm角だった。
これでも絵画に見えるのだが、空間によってはかなり「絵の具」(物質)寄りにもなってしまう。
1cm~作成してみたことがあるのだが、3cm以下はもう絵に見え難い。
5cm辺りからカチッと絵画として成立すると思う。
この感覚は人によっても違うと思う。
あくまで僕の線引き。

そして、この5cmの作品は僕にとってまだ色々可能性があると思っていて、「展示すること」について大きな作品では使えない所(例えば〈展示の妙〉の様なものとか)を見せられると思う。

by uchiumiinfo | 2006-09-21 23:59


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