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色彩の下

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2012年 10月 29日

不死

絵画は続いてゆく。
例え誰かが絶望しようと破壊しようと、そんなものは小さな傷にもならずに。
絵画は人間という存在の思考体なのだから、すべての人が一斉に忘れ去ってしまわない限り続いてしまう。
ある技術や文化が後継者もいなくて衰退するとして、それはそれを持つ技術者によって保存されているけれど、技術者がいなくなり、思い出す人もいなくなれば、 それはもう無くなってしまう。
例え残った遺物を見ても、再現はできない。
無くなった文化の文字が解読できないように。
絵画が無くなるとしたら、単に個人の中でだけの話で、誰かがいくらもがいても献身しようとも、意にも介さずそこにある。
絵画は絶望的にそこにあるけれど、単に絵画の細胞として無自覚になってしまうわけにはいかない。
不死_f0082794_15481249.jpg

制作。

by uchiumiinfo | 2012-10-29 23:59


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