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色彩の下

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2009年 11月 29日

鳴くまで

朝から静岡へ向かう。
東京から静岡へ行くにはこだまで1時間30分。ひかりで1時間。
中途半端に早く東京駅に着いてしまったので、こだまに乗る。
雨予報の割には晴れていて、富士山が見られるかと思ったのだが、富士山に差し掛かるころには雲が流れてきて、側面の一部しか観られなかった。

静岡市葵区の市民文化会館で第57回静岡県高等学校美術・工芸展の企画として講演会をする。
昨年静岡県立美術館でグループ展をしたときには、まさかここで話をするなんて思いもよらなかった。
人生不思議。
高等学校美術・工芸展は静岡の各高校の部活から応募された作品約1300点の中から、特選以上に選ばれた120点作品の展覧会。
毎年多ジャンルの方が講演をするとの事。
午前中に作品を見て周る。
所狭しと作品が並び、かなり大型の作品もある。
丁寧に造られた作品が多く、自分の部活時代が思い起こされた。

会館の中にあるレストランで食事。
駿府城跡が見える席でたぬきソバのセットを食べる。
家康がたぬきと呼ばれていたからなんとなく。

鳴くまで_f0082794_2475432.jpg

午後講演。
大会議室で話すと聞いていたのだが、その大会議室とは講堂の事だった。
まさか壇上で話すとは。。

作品についてと、制作することについてが主な内容だが、今回は事前に質問をアンケートにて受け取った。
制作を続けてゆくには、自分の制作に対して常に課題や問いを投げかけないといけなくなる。
制作について問うには、自分の現状を把握していなければならない。
ということで、より具体的な質問を考える事=自分の作品をしる事にならないかなと思った。

とても漠然とした質問が多かったので、やはり高校生では美術に対してリアリティが薄いかなと感じた。
でも、それは当たり前の事なので、今後自分の制作を見つめ続ける手がかりになれば良いなと思った。
質問をより具体的に「自分が制作をしてゆく上での具体的な疑問や質問」としてみたらどうかな。。
対話式(回答式?)講演法。
もう少し煮詰めて考えてみよう。試行錯誤。
質問をしてくれる生徒さんがけっこういたのでとても良かった。
質問者と質問者の間に出来る空白はアンケートに答えた。
アンケートに答える所がローカルラジオDJみたいでちょとイヤだった。
ここも改善点。

ばたばたと時間が過ぎた。

1999年に僕が個展をした会場のすぐ隣で展示されていた、川邊耕一さんという作家さんが、静岡県で高校の先生をされているとのことで、挨拶をして下さった。
10年も前の事が繋がるなんて!!
とても驚いた。川邊さんは僕が大学在学中から活躍されている作家で、その後も何度も作品を拝見した。
川邊さんに制作を教わる生徒さんは幸せだと思った。



・静岡アートギャラリー:「THE LIBRARY+この場所で」展
「この場所で」と銘打たれた、石上和弘、稲垣立男、幹久子、本原玲子、ワタリドリ計画、5氏の展覧会はTHE LIBRARYのオープニング時にはまだ始まっていなかったので、観られて良かった。
バリエーション豊かな展示だった。

軽食をとって岐路の新幹線。
爆睡した。

by uchiumiinfo | 2009-11-29 23:59


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